Petruslied – ペテロの歌

大凡9-10世紀に記された古バイエルン語の聖歌です。3つの詩からなる脚韻詩であり、マタイによる福音書16章18-19節あたりの内容が元になっているとされています。
8節目のdaz er uns firtanen giuuerdo ginaden
はオトフリートの福音書、第1巻7章28節と同様の文ですが、定型句としてその時代に存在したのか、この詩の書記がオトフリートの福音書から引用したのか、それともオトフリートがこれを引用したのかどうかの証明は未だにされていません。

この歌でドイツ語では初めての「キリエ・エレイソン」という文言が用いられています。

ちなみに、LudwigsliedのV.48に
Ioh alle saman sungun: "Kyrrieleison."
「そして皆同く歌った: "Kyrrielesion"と」
とありますが、このKyrrieleisonがこのペテロの歌であった可能性が指摘されています。


(Schlussseite der Hss. Clm 6260, 158v mit dem Petruslied am unteren Ende)
Petruslied – Wikipedia

底本: Braune(1962, S.131)

Unsar trohtin hat farsalt      sancte Petre giuualt,
daz er mac ginerian      ze imo dingenten man.
     Kyrie eleyson,      Christe eleyson.
Er hapet ouh mit uuortun      himilriches portun
5.dar in mach er skerian      den er uuili nerian.
     Kirie elesion      Criste eleyson.
Pittemes den gotes trut      alla samant uparlut,
daz er uns firtanen giuuerdo ginaden1vlg. Otfrid. I 7,28..
     Kirie eleyson,      Christe eleison.

我々の主は聖ペトロにお力を授けられました。
彼に対し望みを持つ者を救い得るお力を。
主よ、憐れみ給え。キリストよ、憐れみ給え。
彼は言葉を持って天の門を一手にしております。
5.彼はその中へと彼の御心に適う者を入れます。
主よ、憐れみ給え。キリストよ、憐れみ給え。
我々は皆声を一つにして大声でその神の弟子に祈りましょう。
彼が我々の罪に対して恩寵を与えたもうと。
主よ、憐れみ給え。キリストよ、憐れみ給え。

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