[Nhd] 二重完了文 Doppeltes Perfekt/Doppeltes Plusquamperfekt

今回は二重完了文(Doppeltes Perfekt, Ultra-Perfekt, Perfekt-Dopplung usw.)のお話です。二重過去完了文(Doppeltes Plusquamperfekt)もあります。まあドイツ語に二重完了ってあんの?マジで?って言う文法家も存在しますが
標準ドイツ語(Standarddeutsch)の話ではありませんが、日常語(Umgangssprache)以下の言語相で認められている事がある文法です。

二重完了文 – Doppeltes Perfekt

(1) Ich habe das gemacht gehabt. – Doppeltes Perfekt

二重完了文はこんな文章です。
IDS-Mannheimによれば主に南ドイツに見られるようです。

この完了文の用法は2つあります。
1. 完了の強調
2. 南ドイツにおいては、過去形の消失に関連して過去完了の代わりとして二重完了が用いられる。

1.は
(2) Ich habe das gesagt. – Perfekt
それは言ったよ。
(3) Ich habe das gesagt gehabt. – Doppeltes Perfekt.
それを言ったよ!!
と、文(というよりは完了)に強調を持たせられます。

2.では
例えば標準ドイツ語では
(4) Nachdem ich die Hausaufgaben gemacht hatte, schlief ich.
のような文が南ドイツでは
(5) Nachdem ich die Hausaufgaben gemacht gehabt habe, habe ich geschlafen.
のようになります。

ここで話の腰を折りますが、少し過去形の消失現象について結構大雑把にですが書いておきます。
南ドイツ語やある程度の中部ドイツ語における方言では一般的に動詞の過去形というのは消失してしまい用いられることはありません。(新聞等は除く)
昔、南ドイツ語では語末消失現象によって3人称の過去形の語末-eが消失してしまい、現在形と過去形の見分けがつかなくなりました。
er lebt – er lebte > er lebt – er lebt
そういうことで仕方なく3人称だけでは格好が悪いので全人称で完了形を使ってこれを過去形にしてしまおう、という事に至りました。(雑)

二重過去完了文 – Doppeltes Plusquamperfekt

二重完了文があるのでもちろん二重過去完了というのも存在します。自明ですね?
二重完了は大抵は現在の時点における継続した状態が完結することを示しており、二重過去完了は過去におけるそのような事を示しています。

とはいえ、専ら完了の強調に用いられています。
(6) Ich hatte das gesagt.
(7) Ich hatte das gesagt gehabt.

1519年にはルターが既に二重過去完了文を使ってたらしいですよ!

Literatur

Doppeltes Perfekt
Doppeltes Plusquamperfekt
Doppelte Perfekt- und Plusquamperfektbildungen
Oberdeutscher Präteritumschwund

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